音楽がつなぐもの アイドルネッサンスと赤い公園

解散から約2ヶ月経った5月4日、アイドルネッサンスの結成記念日に解散ライブの映像を収めたBlu-ray Discと過去リリースした「名曲ルネッサンス」の全音源+解散ライブで最初で最後の披露となったBase Ball Bearの「changes」カバーが収録されたラストアルバムが発売されました。

 

ラストアルバム「アイドルネッサンス

 

 

アイドルネッサンスがアイドルネッサンスとして始まった、その5月4日。同日のビバラロックで赤い公園の新ボーカルとして産声をあげたのが、あの、石野理子でした。

 

VIVA LA ROCK2018 DAY-2

 NOW ON AIR赤い公園

 

 

 

正直、知らされた時は頭が混乱し、わけがわかりませんでした。友人から連絡が来て、とにかく早く生配信を観て!と言われ、何も理解できないまま、とにかく観ました。すると、そこに映っていたのは、最後に見た時よりも象徴的なボブが少し短くなっていたショートボブの女の子。紛れもなく姿も歌声も、石野理子でした。

 

どういうことなんだろう?何が起きてるんだろう?ずっと頭がぐるぐるして、でも石野の歌がまた聴ける!今、歌ってる!っていう嬉しさと、5/4というアイドルネッサンスの結成日に私たちの前に現れた石野理子は、もう違う前を、景色を見ていることに、本当にアイドルネッサンスが思い出になった気がして、すごく寂しくて、いろんな感情で見終わった後は放心状態って感じでした。

 

石野「想い出をぬり替えてくんだよ。」

パーソナリティを務めたラジオは今年の3月で終わり、本当にこの1年は受験専念で活動はないだろうなと思っていました。ずっと広島から通ってアイドルネッサンスを続けてたから、なおさら進学するまではないだろうと思っていて。こんなに早く活動を始めるとは思っていなくて。訪れた日が5月4日じゃなかったら、もっと違う気持ちだったかもしれないんですが、何かが違ったら迎えてたかもしれない4周年、迎えることができなかった4周年っていう気持ちが先に来ちゃって、だから苦しい気持ちになってしまったのが正直な感想です。 

 

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でも、あの映像、瞬間に教えられたのは、私が見てた石野理子はまだまだ助走に過ぎず、これから何にでもなれる大きな存在ということです。まさかこんな景色を見るとは思ってなかったし「もう少しだけ、思い出のまま過ごしたかった」なんてそんなこと言ってるのがちっぽけな問題だと思えるくらいの出来事が、これから待ってるかもしれない。

 

自分がアイドルネッサンスの面影を色んなところで追ってたからすぐには飲み込めないところはありました。嬉しいことなんですけど、もう少しアイドルネッサンスの時間を…っていう。もう解散してるのに。

メンバーの方が強くて、前を見てて、私だけいつまでも面影を追ってたんだなと思いました。

 

少し気持ちが落ち着いて思ったことは、あの時「私たちの青春はどこにあるんだろう?」そう問うた日々が、残してくれた音楽が、見せてくれた景色が、もし、あのステージに立つ何かしらの燃料になってくれてたら嬉しいし、私が大好きだった場所はずっと大好きな場所のまま、ちゃんと前を向ける気がしました。

 

白い光から、赤い光へ。

赤い公園をずっと好きでいたファンの人の中には似たような複雑な思いをしている人もいるんじゃないかと思います。ファンとしては加入する方より受け入れる方がもっと複雑な思いだと思います。ボーカルの佐藤さんに、歌声に、楽曲に、ライブに、あの4人に、色んな想いや思い出、好きな響き、色々あったはずで。

 

私は、赤い公園はたまに聴いてた程度でバンド自体に思い入れとかすごく好きって語れる程聴いてたわけでもなくて。だけど、これから思い入れのあるバンドになるんだろうなと思います。きっと。 

 

しっかり聴くきっかけが今回だったのは確かですが、全アルバムをちゃんと聴くと好きな曲、歌ってほしい曲が増えていき、そして改めて佐藤さんの歌声に、ライブに、一体感に、すごいなと、素直に思う。かっこよかった。逆にいうと、理子ちゃんは今まで積み上げてきた「赤い公園」に、挑まなければいけない。色んな期待や注目もされる中でも、バンドのボーカルとして、赤い公園のボーカルとして、堂々と立って、たくさんの人を魅了してほしい。

歌唱力には定評のある理子ちゃんですが、これから大事になってくるのは歌の上手さだけじゃなく、石野理子の言葉や想いで語る歌であるかどうか、バンドメンバーやオーディエンスとの一体感、それがバンドであればより求められるのではないかと思う。例えば、自分の好きなバンドで心から楽しくなったり、なぜか涙が溢れてきたり、そういうライブに巡り合うと心からこのライブを観れて、歌が聴けて良かったと思う。私はまだ赤い公園の真ん中に石野理子がいるっていう感じなんですけど、赤い公園石野理子だって思う日がきっと来るはずで、そんなライブを赤い公園石野理子でも、巡り会えると信じています。

 

 

名曲ルネッサンスが残したもの。

書いてて「あっ」と思ったけど、アイドルネッサンスがこれまで挑戦してきた名曲ルネッサンスだってそうで。誰かが歌ってきた名曲、誰かの思いが詰まった曲、ファンに愛された曲、そういう曲とアーティストと向かい合い、アイドルネッサンスは、石野理子は歌ってきました。

アイドル?と思わず、アイドルネッサンスを、石野理子の歌を聴いてくれたら、きっと分かってもらえるんじゃないかと思います。

自分が言うのも変な話だけど、赤い公園を昔から好きでいた人、まだよく分かんない子だなって思ってる人、期待をしてくれてる人、色んな人に、これだけは!ってアイドルネッサンス時代の石野理子を見てきた一ファンとして約束できることが一つ。(そんな長くはないんですが)

 

 

石野理子は、音楽、歌が大好きで、正直で、真剣で、何よりも楽しんでいる人です。

 

 

石野がいたアイドルネッサンス、そして石野自身、これまで歌と大事に向かい合ってきたことは、どんな道に進んでも誇れることであり、むしろ赤い公園の今までのファンの人にもアイドルネッサンスを観たり聴いてもらえたら嬉しいです。

 

17才の道しるべ

ラジオで知ったことですが、デビュー当時からアイドルネッサンスと親交が深く、事務所の先輩でもあるBase Ball  Bearの小出祐介の縁もあって、赤い公園石野理子が決まったということ。なんて巡り合わせ…

アイドルネッサンスはこれまでBase Ball  Bearの数々の楽曲をカバーしてきただけでなく、初のオリジナル楽曲は小出さんプロデュースでリリースをしました。下記4曲は小出さんによるオリジナル曲たちです。

 

前髪

 

5センチメンタル

 

Blue Love Letter

 

交感ノート

 

 デビュー曲:17才

 

いつか、対バンする日もくるんでしょうね。

17才から生まれたアイドルネッサンス、そして現在17才の石野理子は、その生みの親であるBall Bear Bearの小出祐介によって出会い新たな道を進むってストーリー、、こんなことってあるんだなぁと。

 

5/9放送回 NHK-FM赤い公園 津野米咲のKOIKI なPOP・ROCKパラダイス」では、ギターの津野さんから今回のボーカル決定に至る経緯が話されました。

赤い公園石野理子に出会う経緯、石野をボーカルとして迎え入れる決心、その言葉に暖かさを感じ、嬉しさもありました。

 

そして、いつか石野理子から語られる言葉と、早くその歌声を生で聴きたいと思いました。

 

大事な思い出と、沢山の素敵な音楽と共に。f:id:kyon_35:20180510000759j:image

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取り留めのない言葉はここまでで。

では。